地域が奏でるハーモニー:「根白石みんなの音楽祭」初開催

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根白石みんなの音楽祭

2024年12月1日(日)、根白石地区町内会と根白石市民センターの共催で、「根白石みんなの音楽祭」が初開催されました。このイベントは、これまで根白石地区で開催されてきたおもしろ市やかむりまつり、コメフェス、凧揚げなどの多彩なイベントに加え、地域の方々が音楽を楽しめる場を作りたいという想いから実現しました。

今回は泉西部地区在住の音楽家が出演し、子供から大人まで幅広い世代が楽しめる内容となりました。

オーボエとチェンバロの優雅な共演

音楽祭の幕開けを飾ったのは、オーボエ奏者の千田真紀さんとチェンバロ奏者の遠山元気さんによる演奏です。演奏前には、千田さんがオーボエやチェンバロといった楽器の特徴や、演奏曲について丁寧に説明してくださいました。

披露された楽曲には、ルイエの「オーボエソナタ」や、ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」、そしてマルチェロの「オーボエ協奏曲」などが含まれ、会場全体が柔らかな音色に包まれました。特に、チェンバロという珍しい楽器に触れる初めての機会に、子供たちは目を輝かせていました。演奏終了後には、子供たちが実際にチェンバロに触れ、楽しそうに弾く姿が印象的でした。

チェリステン クライスの感動的な演奏

次に登場したのは、東日本大震災をきっかけに結成されたアンサンブルグループ「チェリステン クライス」です。現在、介護施設や地域行事で幅広く活動しているこのグループは、クラシックからアニメ・映画音楽まで多彩なレパートリーを披露しました。

この日演奏されたのは、エルガーの「愛の挨拶」や映画『アラジン』より「A Whole New World」、サン・サーンスの「白鳥」など。さらに「Jingle Bells」や『鬼滅の刃』無限列車編の主題歌「炎」なども演奏され、会場は盛り上がりを見せました。特に、曲間にチェロについての解説が加えられたことで、観客もより深く音楽を楽しむことができたようです。

トムテとその仲間たちの多彩なステージ

最後を飾ったのは、「トムテとその仲間たち」によるステージです。このグループの演奏中、来場者の中に「根白石村民歌」を歌っている方がいらっしゃることがわかり、急遽その方と一緒に村民歌を歌うというサプライズがありました。会場が一体となるこの演出で、さらに温かい雰囲気が広がりました。

その後、サックス、ドラム、ベースなどを駆使して、「A列車で行こう」や「ムーンライトセレナーデ」、さらには「名探偵コナン メインテーマ」や「津軽海峡冬景色」など、幅広い年代に親しまれる楽曲が次々と披露されました。観客は手拍子をしたり、一緒に口ずさんだりと、会場はまさに音楽で一つになりました。

来場者の声と次回への期待

イベント終了後には、来場者からさまざまな感想が寄せられました。

  • 「お子さんからお年寄りまで、幅広い年代の方が集まり、とてもアットホームな音楽会でした!」
  • 「知っている人が演奏するのが良かった!」
  • 「やっぱり音楽っていいですね。癒される、幸せな時間でした。」

また、出演者の一人である「トムテとその仲間たち」の野川力生さんは、「思っていたより地元の方々が多く来てくれたのが良かったです。今後は、地元で吹奏楽をしている中学生たちと一緒に演奏ができたら、さらに楽しい音楽祭になると思います。」と語っていました。

「根白石みんなの音楽祭」は来年も開催予定です。次回も、ぜひお楽しみに!

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