ことしも仕込みの季節。「IZUMIGATAKE YEEL」2025年版が石巻で仕込まれました

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1. 石巻でことしの仕込みがスタート

9月下旬、石巻市の「ISHINOMAKI HOP WORKS」で、泉区根白石のKAMURIコミュニティプロジェクトによるオリジナル米ビール「IZUMIGATAKE YEEL(イズミガタケ エール)」の仕込みが行われました。

このビールは、根白石地区のお米を使った“地域発のクラフトビール”として2022年に誕生し、以来、毎年コメフェスの時期に合わせて製造されています。現場にはKAMURIコミュニティプロジェクトのメンバーが参加し、ことしの仕込みが始まりました。

ISHINOMAKI HOP WORKSは、石巻市北上町でホップ栽培を行う「イシノマキ・ファーム」が運営する醸造所です。小さな工房の中に複数のタンクや機械が並び、地域産のホップを使ったビールを製造しています。


2. ことし使用したお米と仕込み作業のようす

今回の仕込みで使用したお米は、すずめ農園で育てられた「ひとめぼれ」です。農薬をできるだけ使わずに育てられたお米を精米し、その一部を細かく砕いてビールの原料にします。

メンバーはタンクの上で麦芽やホップの投入を手伝いながら、温度や時間の確認を繰り返していました。
袋を開けた瞬間に広がるホップの香りや、タンク内から立ち上る蒸気など、仕込みの工程を間近で見られるのは貴重な体験です。

ISHINOMAKI HOP WORKSでは、作業の一部を参加型で進めるスタイルを取っており、地域の素材を使うプロジェクトやコラボも積極的に受け入れています。

「現場に立ち会うことで、ビールづくりへの理解が深まる」と参加者の佐藤さんも以前話してくれました。


3. 合間の時間はIZUMIコメフェスの打ち合わせに

仕込みは数時間にわたる工程で、発酵の準備が整うまでには待ち時間もあります。

その合間を使って、KAMURIコミュニティプロジェクトのメンバーはことしの「IZUMIコメフェス」の進行について打ち合わせを行っていました。

コメフェスは、根白石地区のお米をテーマにした地域イベントで、ビールや米粉スイーツ、音楽、ワークショップなどを通して地域の人たちが交流する場として続いています。

ことしのフェスでは、会場レイアウトやブース数の見直しなども検討されており、仕込み現場での意見交換もその一部になっていました。


4. 2025年版は缶ビールに変更

「IZUMIGATAKE YEEL」はこれまで瓶入りで販売されてきましたが、2025年版からは“缶ビール”として登場する予定です。

缶への切り替えによって、1本あたりの容量が増える代わりに販売できる本数も変わってきます。同時にラベルデザインも変更され、この日の作業中にもデザイン案を見ながら話し合う場面がありました。数案を比較しながら方向性を固めていました。

地域のビールとして、地元の人にも親しみを持ってもらえるデザインを目指しているそうです。


5. フェス当日に向けて

仕込みを終えたビールは、発酵と熟成の期間を経て、「IZUMIコメフェス」の会場で販売される予定です。
今年は缶のデザインも新しくなり、これまでとは違った形でイベントを彩ることになりそうです。

KAMURIコミュニティプロジェクトでは、今後も地域のお米や農家との協力を続けながら、「地域の米ビールづくり」を進めていくとのことでした。

当日の販売情報などは、KAMURIコミュニティプロジェクトのInstagramで随時発信予定です。
気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

最新情報は Instagram公式アカウントからチェックできます。

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