宮城の隠れた名所・鷲倉神社|1300年の歴史と神秘の巨樹を訪ねて

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泉区福岡地区・鷲倉神社|歴史・見どころ・例大祭まで

1. はじめに

泉区福岡地区に鎮座する鷲倉神社(わしのくらじんじゃ)。 これまで例大祭や姥杉(うばすぎ)などのトピックは紹介してきましたが、神社そのものの歴史や見どころをまとめた記事がなかったため、今回は改めてご紹介します!

鷲倉神社は、古くから地域の人々に崇拝されてきた神社であり、特に例大祭の「福岡の鹿踊・剣舞」や、宮城県有形文化財の「姥杉」が見どころです。


2. 鷲倉神社の由緒と歴史

鷲倉神社の創建は不明ですが、伝承によると推古天皇(592~628年)の時代に登喜多知麿(ときたまろ)が勧請したと伝えられています。最初は山そのものを祀る形で信仰され、「お山の権現様」として崇拝されていました。

また、続日本紀・宝亀11年(780年)には「鷲座(わしくら)」という地名が記録されており、非常に古い歴史を持つ場所でもあります。

江戸時代の記録としては、慶長9年(1604年)に岩崎隼人康彪が伊達政宗から社殿建造の補助を受けて建立したことが明らかになっています。その後、明治14年(1881年)に福岡村の人々の手で社殿が大修理されました。

鷲倉神社の参道は、なだらかな道を抜けた後、200段以上の急な石段を登ることで社殿へと続きます。境内に入ると、深い緑に包まれた静寂な空間が広がり、訪れる人々を厳かな気持ちにさせます。


3. 境内の見どころ

(1)宮城県有形文化財「姥杉(うばすぎ)」

推定樹齢400年以上の巨大杉で、

  • 樹高36m、幹囲11.9m(根元)
  • 宮城県有形文化財(平成10年指定)
  • 仙台市天然記念物(昭和60年指定)

長い年月を生き抜き、神社の神木として大切にされてきました。落雷や強風を免れ、今なお堂々たる姿で立ち続けています。そのまっすぐに伸びた太い幹は威厳に満ち、訪れる人々を圧倒するほどの存在感を放っています。

(2)鞍掛(くらかけ)の石

かつては屏風岳の尾根に置かれていたこの石は、七北田ダムの工事の際に現在の場所に移設されました。その形が馬の背に鞍を乗せたように見えることから「鞍掛の石」と呼ばれています。

(3)社殿と参道

現在の社殿は、強風で倒壊後、三度目の移転先として現在の位置に落ち着いています。

また、参拝者は二百数十段の石段を登る必要があります。車でのアクセスも可能ですが、体力に自信のある方はぜひ歩いて参拝し、神秘的な雰囲気を体感してください。


4. 例大祭と地域の関わり

(1)例大祭の開催日

  • 毎年 11月3日(文化の日) に開催

(2)伝統芸能「福岡の鹿踊・剣舞」

  • 福岡の鹿踊(ししおどり):五穀豊穣・災厄退散を祈る舞。鹿の頭部を模した装飾が特徴。
  • 剣舞(けんばい):剣を使った力強い舞。悪霊退散や平和を願う。

この伝統は宮城県指定無形民俗文化財にもなっており、地元の福岡小学校でも授業の一環として学ばれています。また、最近では宮城県が企画したカプセルトイにも採用され、広く注目を集めています。


5. 参拝のポイント

(1)ご利益

御祭神は 大己貴神(おおなむちのかみ) で、以下のようなご利益があるとされています。

  • 縁結び
  • 五穀豊穣
  • 商売繁盛
  • 厄除け

さらに、雷神・菅原道真公・素戔鳴命・少彦名命 も配祀されており、それぞれ学問成就や病気平癒のご利益もあるとされています。

(2)おすすめの参拝タイミング

  • 例大祭の時期(11月3日):鹿踊や剣舞の奉納を見学できる
  • 紅葉の季節(10月~11月):姥杉と紅葉のコントラストが美しい
  • 雪景色の冬(12月~2月):静寂に包まれた神秘的な雰囲気

6. アクセス情報

(1)所在地

  • 宮城県仙台市泉区福岡字小山19-2

(2)交通手段

  • バス:地下鉄泉中央駅 → 市営バス朴沢行き → 「鳥井原」バス停下車、徒歩30分
  • :鳥居脇から続く道路を進み、神社近くの駐車場へ。

徒歩参拝を希望する場合、二百数十段の石段を登るルートがおすすめ。


7. おわりに

鷲倉神社は、泉区福岡地区の歴史・自然・伝統文化が融合した貴重なスポットです。例大祭の鹿踊・剣舞や、推定樹齢400年以上の姥杉など、見どころが満載。

訪れるたびに新たな発見があるこの神社に、ぜひ足を運んでみてください!

また、過去の記事で紹介した「例大祭」や「姥杉」についてもぜひチェックしてください!

鷲倉神社 — 宮城県仙台市泉区鎮座 熊野神社
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