100本超の笹飾りが彩る、伝統と温かさが息づく夏まつり
仙台市泉区根白石で開催される「根白石民俗七夕まつり」は、かつての根白石村の時代から受け継がれてきた、地域に根ざした伝統行事です。
このまつりの最大の特徴は、鉢植えの笹竹に一つひとつ丁寧な飾り付けを施していることです。子どもたちの目線にも届くような高さに仕立てられています。笹飾りが立ち並ぶまちの景色には、世代を超えて守られてきた地域文化が息づいています。

約100本の笹飾りが並ぶまちなか。傘を片手に、写真を撮る人の姿も
8月6日から始まったまつりでは、今年も通り沿いに100本を超える鉢植えの笹飾りが設置されました。地域の子ども会や学校、団体が作成した飾りがずらりと並び、通りを歩くだけで夏らしい空気に包まれます。


雨がぱらつく時間もありましたが、晴れ間も広がり、傘を閉じてゆっくり散策する人の姿も多く見られました。
各家庭や商店の前にも笹飾りが添えられており、まち全体が七夕一色に染まっています。

伝統文化にふれられる体験も充実!
会場では、お祭り気分を盛り上げる体験企画もいろいろあります。
高長商店前では、8月6日限定で、和太鼓の演奏も。10:00~14:00の間に「幻遊太鼓」の演奏が数回披露され、力強い響きが会場に鳴り響きました。途中に小休憩を挟みながら、観客の目の前での生演奏は楽しませてくれました。

高長商店となりの本部テントでは、浴衣の無料レンタル&着付け体験も実施されていました(8月6日・7日)。観光で訪れた方でも気軽に“和装で七夕”を楽しめます。
また、本部テントでは、スイカのふるまいなどのおもてなしも。立ち寄るだけでもちょっとしたお祭り気分が味わえます。高長商店の会長さんが親子や子どもにお振舞いのスイカを勧めているのが印象的でした。

また、会場から少し歩いた場所にある満興寺では、野点体験として10:00~14:00の時間帯にお抹茶のふるまいを実施(8月6日・7日)。

書院には伊達政宗公の書状が掛け軸として飾られ、美しい庭園を眺めながら、地域限定のお菓子「ご縁ゴーフレット」とともに点てたお抹茶を味わうことができます。静かな空間で、特別なひとときを過ごせました。


さいごに
七夕飾り、和太鼓、お抹茶、浴衣体験――
日常から少し離れ、地域の人々の手によって丁寧に作られたこの空間には、夏の暑さだけじゃない“あたたかさ”があります。
夏の風情あふれる根白石。まだ訪れたことがない方も、この機会にぜひ一度足を運んでみてください。
おもてなしの詳細やスケジュールについては、泉かむりの里観光協会公式サイト「おもてなしMAP」もご確認ください。
イベント概要
根白石民俗七夕まつり
開催期間:2025年8月6日(水)〜8日(金)
場所:仙台市泉区根白石中心部
主催:根白石民俗七夕まつり実行委員会
共催:泉かむりの里観光協会
問合せ先:高長商店(TEL 022-379-2110)