市街地とは少し違う、山沿いの桜の見ごろ
泉区の北西、根白石方面へ車を走らせ、さらに山のほうへ進んだ先。七北田ダムの南側にある「七北田ダム湖畔公園」は、春になると桜が美しい場所です。
昨年も同じ時期に訪れましたが、今年も変わらず、見事な桜が迎えてくれました。
2025年4月21日、市街地ではすでに葉桜の時期でしたが、ここではちょうど満開。空の青と桜の淡いピンクがくっきりと映え、春の終盤とは思えないような華やかさでした。
日差しも強すぎず、風も適度に吹いていて、歩くにはとても気持ちのよい日でした。


静かな広場に、のびのび咲いた桜
この公園には、売店や遊具のような施設はありません。広々とした芝生と、いくつかのベンチ、あとは周囲の山々と湖だけ。“何もない”ことがむしろ魅力で、自然の中に身を置く気持ちよさを感じられます。
訪れたのは平日でしたが、それでも何組かの人たちが来ていました。園内を歩くと、通路沿いに咲いた桜がまるでトンネルのようになっていて、その下を歩いているときの心地よさは格別です。


桜とともにある、湖と山の風景
園内の高台からは、七北田ダムの湖面を一望できます。桜の合間から覗く水面は、太陽の光を受けてきらきらと輝いていて、その奥には、まだ雪をかぶった山の稜線がくっきりと見えていました。
肌寒さを少し感じる風の日ではありましたが、そのおかげか空気が澄んでいて、遠くまで見渡せるような視界の良さが印象的でした。
桜の色と、山の緑、湖の青、それぞれが重なり合って、まるで絵のような風景が広がっていました。


花びらのじゅうたんと、静かな時間
地面には、少しずつ散り始めた花びらが積もっていて、歩道の端には風で集められたかのように、ふんわりと桜色の帯ができていました。
見上げると、枝先にはまだしっかりと花が残っていて、「今がちょうどピークなんだな」と実感させられるタイミングでした。
園内はとにかく静かで、聞こえてくるのは風の音と鳥の声だけ。
ベンチに座ってぼんやりと空を見上げるだけでも、自然と気持ちが整っていくような感覚がありました。
車で行きやすい“遅咲きの桜スポット”
七北田ダム湖畔公園は、車でのアクセスがしやすく、駐車スペースも整っています。市街地の桜が見ごろを過ぎたあとでも、こうしてしっかり咲いているのはこの地域ならでは。
時間や予定の都合で“お花見のタイミングを逃した”という方にとっては、こうした遅咲きスポットの存在がありがたいと感じます。

来年もまた、同じ風景に出会えますように
こうして今年も、七北田ダム湖畔公園で桜を見ることができました。
市街地のにぎやかなお花見とは違い、ここでは人の気配が少なく、山と湖に囲まれながら、ゆったりと春の終わりを感じられる時間が流れています。
今年の記録として、写真とともに残しておきたいと思います。
また来年も、この場所で同じように桜を眺められたらうれしいです。
