【2025年度泉区写真コンクール金賞受賞】10年以上追い続けた泉区西部のホタルと星空。

話題

皆様こんにちは。泉ウェスト自然系担当の鎌田です。

このたび、大変光栄なことに、2025年度泉区写真コンクールにおいて、泉区西部のホタルと星空を撮影した作品が金賞を受賞しました。

タイトルは「Lights in Cross」。

実は私、泉区西部で見られるホタルの発生場所を10年以上にわたり探し続けてきました。

田んぼのあぜ道や山あいの小川など、思いつく限りの場所を巡りながら、「どこが一番美しく見えるだろう」と観察を重ねてきました。以前、その一部をIZUMI WESTでもご紹介しましたが、昨年はより印象的な写真を残したいと思い、ホタルの発生初期から撮影に取り組みました。

3〜5時間の静寂が生んだ一枚

ホタルと星空を同時に1枚の写真に収めるため、これまでは長時間露光で撮影していました。しかし30分ほどが限界で、思うような表現にはなりませんでした。

そこで今回は、30秒ごとに撮影した数百枚の写真を後から合成する「コンポジット撮影」に挑戦しました。

何時間もの撮影が可能になる一方で、新たな課題もありました。

それが夜露によるレンズの曇りです。

レンズウォーマーやポータブル電源を準備し、一度撮影を始めると3〜5時間はカメラを動かせません。その間は車内で待機しながら空模様を確認したり、前日に撮影した写真を見返したりしながら、ひたすらシャッターチャンスを待ちます。

しかも条件は非常に限られています。

ホタルの発生時期であること。

晴れていて雲が少ないこと。

風が弱いこと。

そして月明かりがないこと。

例年ならこうした条件が揃う夜は数日しかありません。

ところが2025年は雨が少なく、各地で水不足が心配されるほどの異例の天候でした。不謹慎かもしれませんが、撮影という意味では絶好のチャンスでもありました。

そこで私は急いでロケハンを開始しました。

試行錯誤の末に選んだ2つの撮影ポイント

南向きの場所は街の明かりが入りやすく、車通りの多い道路沿いではヘッドライトも写り込んでしまいます。

数日間にわたって撮影テストを重ねた結果、最終的に西田中と朴沢の2か所を撮影ポイントに選びました。

西田中(にしたなか)

住吉台北側を流れる西田中川周辺です。

ホタルの個体数も多く、地域の方々による草刈りなどで良好な環境が保たれています。

車のライトが入ることはありますが、安定して撮影できる場所でした。

朴沢(ほうざわ)

こちらは「どうしても泉ヶ岳を背景に入れたい」という思いから選んだ場所です。

実際にどう写るかは撮ってみなければ分からない、一発勝負の撮影でした。

思い描いた通りにはいかないことも

朴沢での写真はこうなりました。

朴沢で撮影した写真では、ホタルの飛行ルートの真ん中にカメラを設置できたこともあり、目の前を飛ぶホタルの光跡を迫力たっぷりに写すことができました。

ただその反面、期待していた泉ヶ岳や水田の存在感が少し薄くなってしまいました。

自然相手の撮影では、なかなか思い通りにはいきません。

それでも実際に撮ってみなければ分からない発見があり、その積み重ねが次の撮影につながっていきます。

一方、西田中では雲の多い日もありましたが、ホタルと星空、周囲の風景のバランスを比較的理想に近い形で収めることができました。

撮影過程についてはタイムラプスをごらんください。
前半は雲が多くて失敗した日のタイムラプスで、後半は雲がなくベストだった日のコンポジット動画です。

泉区西部の魅力を凝縮した一枚

こうして完成した作品が、今回金賞をいただいた写真です。

泉区西部には、深い山奥まで行かなくてもホタルが舞う場所があります。

田んぼのそばで立ち止まり空を見上げると、街中ではなかなか見ることのできない星空が広がっています。

ホタルの光のラインと星の光のラインが交差する美しい時間。

そんな泉区西部の魅力を一枚に凝縮したいと思い、「Lights in Cross」というタイトルを付けました。

【お知らせ】今年は実際にホタルを見に行きませんか?

そして今年2026年は、この景色を実際に楽しんでいただくため、「泉西部地区ホタル観察会」を開催します。

ホタルを初めて見る方やご家族向けの観察会と、撮影に挑戦してみたい方向けの撮影会の2コースを用意しました。

泉区西部の初夏の夜を、一緒に楽しんでみませんか。

① はじめてでも大丈夫!ホタルを観てみたい「ライト向け観察会」

「ホタルを一度見てみたい」「家族で楽しみたい」という方向けの気軽な観察会です。

  • 開催期間:2026年6月12日(金) 順延6月13日(土)
  • 時間:各回 19:00〜20:00

② 自分のカメラで撮影してみたい「玄人向け観察会」

今回の受賞作品のように、ホタルの美しい光の軌跡を自分の機材で撮影してみたい方向けの本格的な観察会です。カメラ持ち込み推奨、「スマートフォンで撮ってみたい」という方も歓迎です。

  • 開催期間:2026年6月19日(金)順延6月20日(土)
  • 時間:各回 19:00〜満足するまで

応募はこちらのフォームから https://forms.gle/UjgoYM9NCEvZmJfH7

※天候やクマの出没など自然状況によって中止または順延となりますのであらかじめご了承ください。

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