ドライブで立ち寄った際にみたきれいな夕焼け、そんな景色をいつも見られたらいいなということで仙台市泉区根白石の川向地区に移住してきた友部 匡博さん。川向地区は、近年、家族で移り住んでくる方も多い地域です。
友部さんが住んでいらっしゃるのは、どのような地域ですか?
私が移住先に選んだ場所は根白石地区でも川向という地域になります。ちょうど街中を抜けて馬橋という小さな橋を渡ったところですね。
七北田川沿いの桜並木はとてもキレイで昔から親しまれています。川向は私が移住してきたあたりから新しい家が建ち始めて、若い家族が移り住んできている地域でもあります。
みなさん、薪ストーブで火のあたたかさに触れて生活したいのでしょうか。煙突のあるお家が多いですよ!(うちもですが 笑)
西部地区に住もうと思ったきっかけは何だったんですか?
ドライブで来た時に、このあたりは良いなと思っていました。夕焼けが印象的で。それがきっかけで、西部地区に絞って土地を探したんです。
—————なるほど!では、もうほぼ一目惚れみたいな。
そうそう、一目惚れですね。
当時は八乙女の近くに住んでいました。でも、西部地区にはバスもあるし、自分の場合は別に地下鉄じゃなきゃ不便だってことはなくて。
むしろ、そういう生活できるなら西部地区もいいじゃん、ってことで。土地を探していたら一件見つけて、不動産屋さんに駆け込んだんですけど「午前中で売れちゃいました」って言われて…。でも、その日の午後にまたネットを見ていたら、もう一件たまたま見つけて。
不動産屋さんに行ったら「あるよ」って。それですぐに現地に見に行って、「ここいいね」って、決めたんです。当時の写真もあります。
実際に住むようになってから体験した地域でのエピソードなどは何かありますか?
根白石といえば老舗の高長商店さんなんですが、夏の暑い日にそこのベンチでアイスクリームを食べてたら子供たちみんなが「こんにちはー」って挨拶してくれるんです。
これって今の時代なかなか見ない光景ですよね。そしてよく見ると、家族や兄弟に関係なく、上級生が小さい子供たちの面倒を見ながら一緒に遊んでるんです。
懐かしい気持ちになりましたし、何よりもこの文化をこの地域の大人たちがしっかりと守り、伝えているんだと感動してあたたかい気持ちになりました。
泉西部地区の魅力を教えてください
泉西部地区はオシャレなカフェやレストラン、雑貨屋さんと増えてますね。
地元に住んでいながらもそこを訪れるとそこで過ごす時間や風景、人との会話、すべてが心に栄養を与えてくれて優しい気持ちになります。きっとここに集まる人たちみんな、そんな理想を持って住んでるんでしょう。
そういえば、さっき最初に話した一目惚れの夕焼けですけど、2021年の夏の東京オリンピックの時に宮城に滞在していたスウェーデン女子サッカー選手のフリードリナ・ロルフォ(Fridolina Rolfo)選手がご自身のインスタで「宮城の夕暮れ」って写真をアップされていてファンからのフォローで「なんて美しい空なんだ」「魔法」「幻想的」と盛り上がってました。
海外の選手から見ても良いなって思ってもらえるのってやっぱり嬉しいですね。世界にも誇れるのかな。
この夕焼けは“奇跡の一枚”ではなく、いつも見られる風景だからこそ、仕事から早く帰ってきて、コーヒーを片手にポーチから眺める自然の美しさに素直に感謝の気持ちが芽生えます。
最後に、夢や、今後やりたいことを教えてください
この風景を残すこと。
それは景観だけではなく、ここに住む人たちの笑顔やここで育つ子供たちの声。次の世代に同じ価値観や文化を残すことできっとこの地域を愛する人たちがたくさん増えることでしょう。
みんなが大好きなこの泉西部地区を残していきたいですね。それともっともっと地域のイベントもやりたいですね。お互いに気を遣わずに大人も子供も楽しめるような。
みなさん、泉西部地区に是非来てみてください。心から歓迎致します。
友部さん、今回はインタビューに応じていただきありがとうございました。
この地域に魅力を感じ、移住した方の声を聞くことができてとても良かったです。仙台市泉区や泉西部地区へ移り住む方にとっても参考になると思います。